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感想処。

ボキャ貧がエロゲの感想を書くだけのブログです。

アマツツミ 感想

アマツツミ(Purple software)の感想です。

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公式サイト:アマツツミ
発売日:2016年7月29日

①評価:S

以下、ネタバレを含みます。

 

②自分の攻略順・おすすめの攻略順

自分は、こころ→響子→愛→ほたる、という順番で攻略しました。
おすすめの攻略順ですが、この順番で良いと思います。
ただ順番に攻略しただけですが、これが一番収まりが良いと思います。

③共通ルート・個別ルートの感想

共通ルートという区切り方が難しいので、話数とそれに応じたキャラのルートの感想を順に書きます。

・第一話 ―絆― 穏やかな時間

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一番最初の話なので、設定や出会いなど色々とありました。
タイトルの通り穏やかな日々を送りながら、ほたるがちらほら意味深なことを言うので、これからどうなるのか気になって良かったと思います。
中でも「みんなの笑顔と幸せを守ってあげて」というほたるとの約束は、この物語の最初から最後まで活きていて、感情に乏しかった主人公を形作っていくものになるので印象深く残りました。
ほたるの他の意味深な台詞も、クリア後に見返してみると、どういう気持ちで言っているのかが分かってとても心に響きます。
第一話の本筋であろうあずきさんの話ですが、あずきさんとこころと誠の感情が伝わってきて感情移入しやすかったですし、第一話だけで一つの話として完成されていながら、言霊の本来の力が分かりそれがこれから先の話に繋がっていてとても良い一話だったと思います。
この時点でヒロイン4人中3人とHしている主人公はなかなかいないですね…。

こころルートに入ってからは、愛も加わってイチャラブしていました。
このルートで問題になるのは兄妹間の恋愛というありがちな問題なのですが、今回は実妹とか義理とかいう問題ではなく、そもそも赤の他人を言霊で騙して兄妹関係になっているという状況だったため、ありがちな兄妹モノとは少し異なっていて良かったと思います。
このルートに入る前に、誠が命を賭して家族を守ったこともあり、兄妹であるという言霊を解除するか否かの葛藤も理解しやすくて良かったです。
終わり方はありがちなものでしたが、まあ悪くはなかったです。

・第二話 ―声― 別世界の友人

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他の話だと若干影が薄めな響子の話です。
響子の霊感と真の言霊が共有出来ることが判明し、これからこの性質を利用した何かがあるのかと思ったのですが、そんなことはなかったです。
ここまでいまいち存在意義が分からなかった光一ですが、鈴夏の弟ということで話に少し絡んで出番があったのは良かったと思います。これ以降出番ないですけども。
本筋である鈴夏の話ですが、自己犠牲という点では第一話と、鈴夏が響子に作り出された偽物だという点では最終話と繋がっている話でした。
第一話で誠は自己犠牲を躊躇わなかったのに今回は響子を止めているのが気になりましたが、第一話では偽物の家族である誠自身を犠牲にしようとしていると考えると、ここまで全て偽物を犠牲しているように思えます。
それを踏まえて最終話をプレイしてみると少し見え方が変わるような気がしました。
前後の話との繋がり方という点では、なかなか出来の良い話だったと思います。

響子ルートに入ってからはイチャラブしつつ、響子の霊感についての話でした。
霊を見えるのは嫌だったので見えなくしたけれど、助けてくれることもあるので受け入れて生きていこうというだけの話でした。

・第三話 ―雪― 冷たい夏

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言霊使いは人間の世界にいてはいけないのだと再確認するための話でした。
第一話でほたるにも言われた人間の身で言霊を使う危険性を愛にも言われることで再確認し、それを踏まえて最終話に突入するのは良い流れだと思います。
しかし、この話自体は個人的にいまいちという印象です。
愛の呪いが解け、過去を払拭できたことは良いことだと思いますが、内容自体は他の話とあまり関係がないですし、雪の呪いもこの作品の中でどういう役割があったのか良く分からないです。

愛ルートに入ってからもは、他のルートのように何か問題が起こるわけでもなくひたすらイチャラブしていました。
ルート入る前からかなりイチャラブ多かったですが、ルート入ってからの愛はかなり人として丸くなっているので、印象が違って退屈するということはありませんでした。
退屈はしませんでしたが、やはり他のルートよりは中身薄いですね。

・最終話 ―蛍― 最後の1週間

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いよいよ最終話、ほたるの謎に迫っていく話です。
序盤は恋人になってイチャラブしていましたが、日曜日になってほたるの秘密が全て明かされました。
ほたるが消える前に言った「ひとつの命を救うために、ひとつの命を失うだなんて、そんなことはなんの答えにもなっていない」という台詞は、第一話で誠がしたこと、第二話で響子がしようとしたことを否定する言葉なのでかなり響きました。
また、何回もほたるが警告していた"悪意"がほたる自身であるというのは、なかなか良い展開だと思います。
ほたるが何回も死を経験していることに悲しみ、オリジナルのほたるに強い怒りを覚えた誠ですが、ほたるに言われたことを思い出してオリジナルのほたるへ「死ね」と言ってしまいそうだったのを踏みとどまっていて、消えたほたるも誠の中で生き続けているのだと感じられました。

選択肢で「殺してやる」を選んだ場合ですが、個人的にはもっとバッドエンドにしてよかったのではないかと思います。
オリジナルほたるを救ってはならないと言って犠牲にしているので、ほたるとの約束である「みんなの笑顔と幸せを守ってあげて」を守れてないですし、結果的に自分も犠牲になってしまっているので、「ひとつの命を救うために、ひとつの命を失うだなんて、そんなことはなんの答えにもなっていない」というほたるのセリフも無駄になってしまっています。
そういうわけでバッドエンドのように感じられたので、終わり方ももっと悪くても良かったかもと思いました。
まあそうはいっても終わり方は全然悪くなく、むしろこの展開で良い話として締めるならこうで良いとは思いました。

選択肢で「殺してやる」を選ばなかった場合ですが、これはオリジナルほたるルートですね。
オリジナルほたるへ怒りを抱くだけで終わらず、本来の誠の目的でもある人とコミュニケーションを取ることで少しずつ心を開いていくという流れは、前のほたるエンドを踏まえていると良い流れであると思います。
このルートでは前のほたるルートとは違い、「みんなの笑顔と幸せを守ってあげて」の"みんな"にオリジナルほたるも含み、ちゃんとオリジナルほたるも納得の上でオリジナルとコピーを一つのほたるに戻し、誠も生還しているのでとても綺麗な終わり方であったと思います。

④その他

プレイした人のほとんどが良いと言っていたことと、ほたるの声優である小倉結衣さんが好きなので購入しましたが、全体的に良い出来でした。
文句という文句もなく、十分に楽しめました。
話自体も面白かったですし、構成や展開も良かったです。
とても良い出来だったので、評価はSとさせていただきます。
今年もこのようなゲームをプレイしていけると嬉しいですね。

以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。