バタフライシーカー 感想
バタフライシーカー(SILKY'S PLUS)の感想です。
公式サイト:バタフライシーカー
発売日:2018年3月30日
①評価:A
以下、多量のネタバレを含みます。
②自分の攻略順・おすすめの攻略順
自分は、優衣→千歳→羽矢→TRUE、という順番で攻略しました。
おすすめの攻略順はありません。好きな順番で良いと思います。
③感想
・天童優衣 ルート
唯一重い過去がないヒロインですが、その分主人公に焦点を当ててそれを優衣が支える形になっていたので良かったと思います。
事件もアカオリチョウについて掘り下げていて、今後の話に繋げていたので良かったです。
バッドエンドが滅茶苦茶重かったですが、どうせバッドエンドならこれくらいやってほしいので一番好きです。
・氷室千歳 ルート
あらゆる点においてこの作品の中で一番良いルートでした。
事件とヒロインの成長とが密接に関係していますし、事件の内容も一番人間味があってで良かったです。
ここまで推理パートは主人公にしかなかったですが、主人公が犯人に捕まった後でヒロインである千歳の推理パートがあったのは熱い展開ですね。キャラクター的にも推理パート似合いますし。
見た目と中身のギャップも良くてとても可愛かったです。
・早乙女羽矢 ルート
羽矢自身の話は面白かったですが、事件があまり面白くなかったです。
羽矢の父親の話や蜘蛛との接点など色々明かされましたが事件と一切関係ないですし、事件の内容も一番しょうもなくその事件がシナリオにおいてまるで必要ないのも気になりました。他の犯人は立ち絵なりCGなりあるけれどこのルートの犯人の絵存在しませんし、内容も赤と青集めてるのがバレバレですぐ先が読めてしまいました。
ルート自体は悪くないので事件内容をもう少し何とかしてほしかったです。
・TRUE ルート
待ちに待ってた義姉の透子の事件ですが、終えてみると微妙でした。
クラスメイトの深瀬も仲間に加わり、透子も味方ではないにしても主人公サイドにいたりと結構熱い展開はありましたが、事件内容がしょうもなさすぎてラストを飾るには力が足りませんでした。
黒幕の動機が子供たちの殺人の擦り付けであり、その子供たちはただの快楽殺人だったのでいまいち面白味に欠けます。これなら千歳ルートの方がよっぽど面白い事件でした。
一番引っかかったのは秘書の柊さんとかいう羽矢ルートでワンシーン登場しただけのぽっと出のモブキャラが大活躍していた点で、もっとその活躍を他のキャラに回せないのかと思いました。
死ぬ前に遺品となるものを渡しておいて、死んだ後に探査してもらうというバタフライシーカーの有用な使い道まで秘書がやりましたしね。他のキャラクターであれば熱い展開なのにぽっと出のモブキャラでやられても冷めます。
事件解決してもさほど感動的なことは無かったので、消化不良です。
面白くなる要素自体はあるのにそれを活かしきれていないという印象です。
④その他
不満は書きましたが、ちゃんと謎解きはしているので謎解きゲーとしては良かったです。
期待が高かったので少し残念ではありましたが、それなりに楽しめたので評価はAとさせていただきます。
以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。