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ボキャ貧がエロゲの感想を書くだけのブログです。評価はAが普通です。

ハナヒメ*アブソリュート! 感想

ハナヒメ*アブソリュート!(mirai)の感想です。

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公式サイト:ハナヒメ*アブソリュート! | mirai
発売日:2016年8月26日

①評価:A+

以下、多少のネタバレを含みます。
また、同じ製作スタッフにより作られた『ティンクル☆くるせいだーす』シリーズについても触れる箇所があります。ストーリーのネタバレはしていないつもりですが、バトルシステムやキャラ性能等に触れるので注意してください。

 

②自分の攻略順・おすすめの攻略順

自分は、ポリーナ→玲奈→陽良子→杏子→あやね→メア→イヴ(→星王子)、という順番でプレイしました。
おすすめの攻略順は特にありませんが、最後をメア→イヴで終わらせるのは個人的に良かったと感じました。
杏子とあやねはボリューム薄めで、イヴルートは1周目には行けません。
杏子ルートは後日追加パッチが配信されるそうです。
星王子ルートはバトルとCGがあるので回収しましょう。

③バトルシステム・共通ルート・個別ルート・キャラ性能の感想

・バトルシステム

このゲームを語る上で欠かせない部分です。
自分はバトル目的でこのゲームを購入しました。
基本的なところは『ティンクル☆くるせいだーす』と似ていますが、細かい所は違いました。
(※以下、『ティンクル☆くるせいだーす』をクルくると表記します)
まずはバトル画面の見た目について。両方のゲーム画面の画像です。

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大きな違いを2つ挙げると、背景に敵キャラだけでなく味方キャラも表示されていることと、キャラのアイコンがまとめて一列に表示されていることです。
画像なので分からないですが、ハナヒメの画面では常に各キャラ動いています。
動いているので味方キャラも表示している、動くキャラを見やすいようにアイコンを一列で表示している、と考えればキャラを動かした故の変更点なので良い変更であると思います。
正直体験版の時にはアイコン見辛いと感じたのですが、プレイしてみてそこまで気になりませんでした。

次は見た目以外の話です。
1.アシストの廃止・サポートの追加
クルくるでは特定キャラの攻撃の後に確実に発生するアシストで攻撃が追加されましたが、ハナヒメにアシストはなくランダムに発生するサポートで攻撃が追加されます。
これに関してはまあ良くも悪くもない変更だと思います。
2.レベルの固定
クルくるでは各キャラにレベルが設定されていましたが、ハナヒメではレベルが全員1固定です。
これは悪い変更だと思います。
全員のレベルが同じなのでキャラ性能の差がタイプとEX技くらいしかなく、強いキャラ弱いキャラがはっきり分かれてしまっていたと思います。
3.リーダースキル・クライマックスモードの存在
クルくるではなかったリーダースキルとクライマックスモードが存在しています。
リーダースキルはキャラによって違っていてこれは良い追加だと思います。
クライマックスモードについて詳しく分かりませんが、元から発動している、HPが残り少なくなる、ナオのコスプレEXで発動させることでクライマックスモードになり、EXゲージが400%上限になり、ゲージの回復量が通常より増えているように感じました。
正確にどうなっているのかは検証が必要ですが、まあ面白い追加だと思います。
4.ユニゾン・ランブルの仕様変更
クルくるではAct(ハナヒメでいうGo)の部分に味方キャラが2人以上同時に辿り着いた場合、その一つ前にいる味方キャラもそのユニゾンとランブルに参加出来ていましたが、ハナヒメでは同時ではないと参加出来ません。
これに関しては悪い変更ではないのですが、戦略の幅が狭まってしまったように感じました。
5.EX技の先入力
クルくるでは各キャラの攻撃中にそのキャラのEX技を使うか決められましたが、ハナヒメでは全て先入力になります。
これにより攻撃中にEXゲージが貯まるとしてもそのゲージでEX技を使うことは出来ません。
その点は4と同じく悪いとは言いませんが、戦略の幅が狭まってしまったように感じました。
しかし一番気になったのはそこではなく、全体のテンポが悪くなってしまっている点です。
EX技を使わない場合でもいちいちEX技を使用しないを選ばなくてはならず、攻撃中にEX技を入力するクルくるの方が断然テンポは良かったです。
まあハナヒメはキャラが動いているせいか全体的に動きが少し重いので、攻撃中の入力というのが実装しにくかったのでしょうけど…。

EX技を使用したときのEXゲージの回復量がクルくるに比べて多い、バリアを張っているときに攻撃を受けてもRUSHが途切れない等の細かい差はまだありますが、主な差はこれくらいだと思います。
マイナス方向の指摘ばかりな気がしますが、問題なく楽しめるものではありましたので、出来が悪いというわけではありません。
細かいバグ多いですけどね…。

・共通ルート

日常しながらバトルしていました。
序盤は雑魚相手ばかりでしたが、vs杏子やvs星王子などもあり退屈はしませんでした。
徐々に使えるEX技が増えるのも良かったです。
共通ルートの内容自体は神冠大戦をしているだけなので、バトルを楽しめないと退屈してしまうかもしれません。

・メアルート

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女王を倒すためにメアが特訓する話です。
内容も特に問題はなく、イチャラブ成分もまあまああったので良いバランスだと思います。
バトルが他のルートより少し多くて嬉しかったです。
ストーリーの方向性は玲奈ルートと似ていると思うのですが、個人的には玲奈ルートの方が良く感じました。
結構シキことイヴについて触れることが多かったですが、最後はイヴと楽しそうに遊べていてほっこりしました。

・玲奈ルート

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話の内容はクラウンハーツの謎に迫っていくというものです。
他のルートで少し展開が急だと感じることがありましたが、このルートはそう感じることはなかったので、まあ普通に楽しめる内容だと思います。
最後に玲奈がパワーアップするのはバトル物の王道な感じがしてとても好きです。
今作は金髪ツインテールキャラがいなかったので、かんなぎれい氏の金髪ツインテしかかけない持病が治ったのかと思っていたのですが、そんなことはなかったですね。
何故か正面向き立ち絵は金髪じゃなかったですけど、まあミスでしょう。

・ポリーナルート

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内容は無難で良かったと思います。
結構恋人らしいことしていましたし、ポリーナが元はAIだということを活かしたストーリー展開でした。
ただ、展開の移り変わりが少し唐突に感じたので、上手い流れで話を持っていけたらより良いものになっていたと思います。
ストーリーの都合上仕方ないのですが、ラストバトルにポリーナがいないのは少し残念でした。
他にも、エンディング終わったらわりとすぐポリーナが帰ってきた点は個人的にマイナスでした。
悲しい別れの後にすぐ帰ってくるのは悲しさが薄れてしまうので、もう少し間を置いてから帰ってくるようにした方がいいと思うのですが…。

・陽良子ルート

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内容は中盤まではまあまあな出来だと思います。
敵に付け込まれて云々という話はよくありますし、嫌いではないです。
ただ最後が神冠大戦中止で終わってしまったのが残念です。パッとしない終わり方でした。
バトル面もなんかパッとせず、個別ルート入って2戦目で女王と戦わされてここからどうなるのかと思ったら、以降は強化雑魚2戦とvsふーたんだけと星王子とのバトルすらなしで終わってしまい、少し消化不良な感じです。
ポリーナルートと同じくラストバトルに攻略ヒロインが参加できません。残念です。
あのような展開なら、ラストバトルをvs強化陽良子にした方が熱い展開な気がしました。
恋人になるのが終盤なので、他のルートよりイチャラブがかなり少なかったのも残念です。

・イヴルート

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他のルートではイヴ自身の出番が少なかったこともあっていまいちキャラが掴めていませんでしたが、意外とお茶目で可愛らしいキャラでした。
Hシーンは一回だけですがイチャラブはしていたので、その点は問題なかったです。
内容は他のルートらと同じ女王を倒す話ですが、ラストバトルでイヴを使えたのは良かったです。
お互いに会いたがっていた主人公とイヴが再会出来て良かったです。

・杏子ルート

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サブヒロインなのでだいぶ短く、CG・バトル・Hシーンはありません。
内容も特筆するようなことはありませんでした。
よくあるお金持ちの見合い話をどうにかして壊す話です。
杏子ルートは後日追加されるようなので、それを楽しみに待っておくことにします。

・あやねルート

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こちらもサブヒロインなので短かったですが、こちらは1枚だけCGがありました。
ただ恋愛要素はほぼ皆無でした。
杏子ルートでも厳密に恋人にはなっていないものの、少しはイチャついていましたが、こちらは2人で夏祭り行っただけでした。

・キャラ性能について

パッと見で強いと感じたのはポリーナです。
リリアンゼクスの性能についておかしいと思う人がいなかったのかとても気になります。
クルくるをプレイしたことある人なら強すぎることが分かるのではないかと思いました。
次点で強いと感じたのは玲奈とあやねです。
二人ともクルくるで強かったEXを2つ合わせ持っており、その組み合わせ方もとても良いです。
玲奈は速攻で強いクレールドリューンと防御で強いクランドイルアンジェを併せ持っており、あやねはサポートで強いバリアを張れるラピッド☆サーキュレーションと攻撃強化を出来る情熱☆オーヴァードライヴを併せ持っています。
クランドイルアンジェで相手のゲージを減らし、あやねでバリアを張り続けることが出来ればまず負けません。
分かりやすく強いのはこの3人でした。
他のハナヒメ達はこの3人に比べると劣ると思いました。
杏子の練纏招はスコアアタックする際には重宝することになるとは思います。

星王子も使えますが、EX技の不具合が多めなのが気になりました。
(有希のレボルトブースターが発動しない、ナオのトラッキングトレインで自分のEXゲージが減る、善行のジャッジメントディオス以下略で自分のHPが減る)
星王子の中では有希が一番強いと感じました。
レボルトブースターでの加速、バイスエアレイドでの敵妨害が高性能です。
四天王最弱ではないと思います。

④その他

自分は『ティンクル☆くるせいだーす』シリーズが大好きなので、このゲームの購入を決めたのですが、あまり過度な期待はしていませんでした。
体験版をプレイしてもだいぶテンポが悪かったりして、正直不安しかなかったです。
しかし期待を大きく上回るとはいかないものの、なかなか楽しめる出来になっていたので良かったです。
これでもう少しストーリーにも力が入ってるといいんですけどね~。
バトルは思っていたよりは楽しめたので評価はA+とさせていただきます。
バトルについてはこちらにも書いていますのでよろしければどうぞ↓

以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。