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感想処。

ボキャ貧がエロゲの感想を書くだけのブログです。

紙の上の魔法使い 感想

紙の上の魔法使い(ウグイスカグラ)の感想です。

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公式サイト:紙の上の魔法使い
発売日:2014年12月19日

①評価:A+

以下、多量のネタバレを含みます。

 

②自分の攻略順・おすすめの攻略順

自分は、TRUE→理央→妃→夜子→かなた(ノーマルEND)、という順番で攻略しました。
おすすめの攻略順ですが、個別ルート(理央・妃・夜子)は訳の分からないままBADENDということになりかねないので、先にTRUEから攻略するのもありかと思いました。
TRUEよりノーマルENDの方が終わり方として綺麗だったので、ノーマルENDは最後にプレイすることを推奨します。

③感想

終えてから振り返ってみると、終始魔法の本を通じて恋愛話をしているだけなのですが、それでも最初から最後まで物語に惹きこまれていたので、物語の魅せ方が上手いと感じました。

印象に残った章を挙げながら感想を書いていきます。
まず一章から三章までですが、一章の「ヒスイの排撃原理」で魔法の本とその性質を見せて、以降も一章のように物語が進んでいくのかと思いきや、二章では「ルビーの愛縁奇縁」という本が存在しない、三章では開かれていた魔法の本は「サファイアの存在証明」ではなく「オニキスの不在証明」だった、となかなか素直には進まなかったですが、先が読めなくて面白かったです。
先が読めないという点では、三章での唐突な妃の死も印象深かったです。

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妃が死ぬまではそれほど不穏な空気でもなかったので、いきなりヒロイン、それも主人公の恋人であり妹であった妃が死ぬとは考えてもいませんでした。
この時点ではまだ語られていませんが、三章・八章・個別ルートでの妃の死全てが自殺だというのも妃というキャラを語る上で重要な点だと思います。
意志のぶれない強いキャラに惹かれるので、かなり好印象でした。

次に六章「ローズクォーツの永年隔絶」ですが、これ以前もこれ以降も影の薄かった理央メインの章であり、この辺りから物語の流れが変わっていくので印象的でした。

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常に闇子の命令に縛られ続けてきた理央が、自分の思うままに行動している様はいじらしさが感じられて良かったです。
あまり出番がなかったのが悲しかったですが、絶対に報われず絶対に味方になれないキャラクターなので仕方がないのでしょう。

これは何章という話ではないですが、中盤から終盤にかけてのかなたの株の爆上げっぷりには目を見張るものがありました。

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途中からかなたがメインヒロインなのではないかと薄々感じていたのですが、本当にメインヒロインのポジションのまま完走して驚きました。
ヒロインの中では一番の部外者なのにも関わらず一章と四章でメイン張っていたので、後半の活躍はあまり期待していなかったのですが、終盤でも活躍していて良かったです。
魔法の本でメインの役回りがヒロインの中で最多ですし、唯一の主人公の味方と言っても過言ではないポジションで優遇されていると感じました。
汀にナイフを突き立てられても、主人公に憎まれるように魔法の本を書き換えられても、決してぶれることなくただ直球に主人公を愛し続けているのが非常に良かったです。
妃のところでも書きましたがぶれないキャラは好きなので、かなたはとても気に入っています。

最後に夜子ですが、他のヒロインが強いこともあって、夜子の弱さが際立っていたと思います。

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常に蚊帳の外で守られ続けてきた弱い少女が、自らの弱さといえるクリソベリルを断ち切って歩み出すというのは、単純に良い話だと感じました。
TRUEENDでは、クリソベリルに焦点が当たっていたせいで夜子が変わっていく様が良く分からず終わり方が微妙に感じましたが、ノーマルENDでは夜子が変わろうとするところで終わっているので、ノーマルENDの方が良い終わり方だと思いました。

唯一不満なのが、あれだけ好き放題暴れた闇子の話が全然無かったことです。
理央ルートで既に亡くなっているような記述はありましたが、それ以外では見当たらなかったので闇子がどうなったのか気になりました。
闇子のやったことは悪役のそれなので、相応の罰があっても良いと思いました。

④その他

大きな感動はなかったですが、読み物としては非常に良い出来でした。
評価はA+かSかで迷ったのですが、今回はA+とさせていただきます。

以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。