感想処。

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レイルロアの略奪者 感想

レイルロアの略奪者(3rdEye)の感想です。

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公式サイト:レイルロアの略奪者 – 3rdEye 5th Product | 3rdEye
発売日:2019年10月25日

①評価:A

以下、多少のネタバレを含みます。

 

②自分の攻略順・おすすめの攻略順

一本道なので攻略順はありません。
Epilogueは好きな順で良いと思います。

 

③感想

1章から5章の前半部分はかなり面白かったです。
てっきり統制士団vsグレイ達のような構図になるのかと思いきや、かなり序盤からガーデンという勢力が出てきたことで、神憑を排除する勢力・逃走する勢力・共存を目指す勢力という三つに分かれていて、綺麗な構成だったと思います。
さらにダブル主人公による二視点からの展開でありながら登場人物も多かったですが、一人一人の描写はしっかりとされていましたし、それぞれ色々な関わりもあり、描写不足を感じることはなかったです。
前半のボスであるオルについても、動機がかなり人間味が感じられる理由で良かったと思います。

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ここまでは殆ど文句もなく楽しめましたが、6章から8章の後半部分はかなり失速しました。特に6章がこの作品の中で段違いに面白くなかったです。
5章で神憑との共存を成し遂げたレイルロアで何が起こるのかと思えば、娘の所持品盗んだおっさんを追って別の街に行ったと思ったら、その街の選挙に巻き込まれ、戦う敵もただのクズと褒めるところが一切見当たらなかったです。
まだ敵がまともな奴ならよかったのですが、ここまで散々バカにされてきたゼタで敵としての格が低いですし、クズなのもネタにされてるから許せているのであって、普通に出てきたらただのムカつくキャラでしかありませんでした。
まあイースラ関連の話や7章以降のSF展開への導入にはなっているので、話として不要なわけではないのですが、もう少しどうにかならなかったかと思いました。

7章8章は急にSF展開になりましたが、6章ほど悪くなかったので大体は前半同様に楽しめたのですが、唯一ダメだったのはラスボスのワストア戦です。
ここまでのバトルはキャラ同士の意思のぶつかり合い等が見られて面白かったのですが、ワストア戦に限ってはそれがありませんでした。
もはや主人公が人語を喋っていないので感情描写が全くなく、バトルはただ狂人と狂人が戦っているのを見ているだけでした。
ラスボスのワストアにしてもオルの時ほど良い動機があるわけでもなく、ただ力に溺れているというだけで面白みはなかったです。

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5章までは手放しで褒められる出来だっただけに勿体ないと思いました。

 

④その他

全体的には面白かったのですが、尻すぼみ感が拭えなかったです。
不満を書いた6章とワストア戦以外は楽しめたので大半は楽しめているのですが、如何せんこの二点の印象が悪すぎます。
まあ悪い点はあれど他は楽しめたので、評価はAとさせていただきます。

 

以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。