感想処。

ボキャ貧がエロゲの感想を書くだけのブログです。評価はAが普通です。

スイセイギンカ 感想

スイセイギンカ(暁WORKS)の感想です。

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公式サイト:http://www.akatsukiworks.com/product/suiseiginka/
発売日:2017年2月24日

①評価:B+

以下、ネタバレを含みます。

 

②自分の攻略順・おすすめの攻略順

自分は、マリア→青香→桃→いざな、という順番で攻略しました。
おすすめの攻略順は、青香→桃→マリア→いざな、です。

③感想

普段はルート毎に感想を書いていますが、今回はまとめて書かせていただきます。

まず、この手のストーリーで危惧されることというと、どのルートでも同じ展開になってしまうことだと考えています。
しかしこのストーリーでは、E化した人間や辰砂製薬、星井家など、悪役になり得るものが多かったので、そこまで心配はしていませんでした。
心配していなかったのですが、蓋を開けてみると青香ルートと桃ルートは雫が悪役でした。
まあそこまではまだ良いです。桃ルートの途中までは青香ルートとそこまで似通っているとは感じなかったので。
しかし、桃ルートの最後になって雫のE化侵蝕の話を出すのはどうなのかと感じました。
先に青香ルートやっていたので、青香ルートを丸々使ってした侵蝕の話を桃ルートの最後でぶち込まれて、青香ルートはなんだったのかとしか思えませんでした。終わり方まで精神世界で雫殴り飛ばして終わりで同じですし。

また、いざなルート以外全てに言えることなのですが、起きた問題を解決しただけで話が終わっていて、良い話だとすら感じられないで終わってしまいました。
流石に全ルートで泣かせろとは言いませんが、せめて良い話に感じられる程度にはまとめてほしいと思いました。
その点、いざなルートはグランドエンドなだけあって、他のルートより終わり方はしっかりとしていました。
まあ別に感動したわけでもないので、普通に良かった程度の良さですけど。

加えて、前でも挙げた星井家の話なのですが、共通ルートから星井家が異常だということは言われていたので、何かしらそこに触れる話があるのかと思っていたのですが、全く何もなくて驚きました。
ただ無能でクズな父親というだけで、悪役としての見せ場すら一切なく、無能さを見せつけられるだけでした。
被害を受けて改心するわけでもなく、どのルートでも全く変わらないまま話が終わっていて、この設定全く必要なかったです。
不要なうえに不快な存在で、存在する意味が分かりませんでした。

他にも、結構癪に障ったのはこの選択肢です。
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まあプレイしていれば分かると思うのですが、これで振り返るを選ぶと10年前のことのおさらいが始まり、選ばないと何もせずに進みます。
この選択肢要りますか???
内容は今までにも語られた事件の再確認だけ、特に新しいことはありませんでした。別に難しい話してるわけでもあるまいし、要らないと思います。
よく分からないタイミングで差し込まれた閑話の後にこの選択肢が来て、どういう意図でこういう流れにしたのか全く分からなかったです。

最後に、エロゲとして一番大事と言っても良い恋人関係についてです。
まずイチャラブは全くと言っていいほどなかったです。まあこれに関してはシナリオに力が入っていれば全然納得がいくので良いです。
ただ全ルートとも少し意識している程度の関係から、いきなりセックス始めるのはどうなのだろうと感じました。
別にそのような展開が駄目というわけではないのですが、全ルートともまずは手を出してから、その後は責任取るからーと恋人関係になっていて、全く良いとは思えませんでした。青香ルートに関しては恋人だとすら名言してなかった気がします。
そのような展開が感情の高まりから来ていればまだ良いのですが、E化の影響かもしれないと全ルートで言っていて、責任を取るという発言も薄っぺらく感じました。

こういった理由から、自分はあまり楽しめなかったです。
グランドエンドであるいざなルートも、まあ良い話だという程度であまり感動は出来なかったです。

④その他

だいたい言いたいことは③で書いたので内容に関して特に言うことはありません。
体験版をプレイして面白そうだと思って買ったのですが期待外れで残念でした。
評価BとB+で結構迷いましたが、とりあえず評価B+にしておきます。

以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。