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アメイジング・グレイス -What color is your attribute?- 感想

アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-(きゃべつそふと)の感想です。

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公式サイト:アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-
発売日:2018年11月30日

①評価:A

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

 

②自分の攻略順・おすすめの攻略順

自分は、章順通りにプレイしました。
おすすめの攻略順ですが、ヒロインのルートではない5章・6章・8章・9章を先にプレイすると良いと思います。

 

③感想

・1~3章

体験版範囲にしてはかなり長いです。しかし全体はどうかというと、そこまでボリュームはありませんでした。
正直あまり買うつもりはなかったので、あらすじすら読まずにプレイしていたのですが全く予想していない展開で意外と楽しめました。

・5章、6章、8章、9章

ヒロインではないリリィ先生、店長、ギドウ、ヨウジの話ですが、かなり短く雑な仕上がりになっています。
後で回収する伏線は多少撒いてますが、逆に言ってしまうとほぼそれしかしていません。
特に6章が酷く、主人公が目覚めた12月3日、次に12月6日ときてその次がもう12月25日にアポカリプスが訪れたシーンで、あまりにも端折りすぎではないかと感じました。

 

・4章、7章

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ヒロインであるキリエ、サクヤの話ですが、出来はあまり良いとは言えません。
両方ともオーロラからの脱出口を見つけるシナリオではありますが、いざ脱出となるといきなり終わりでタイトル画面に戻されますし、脱出せずにループすることを選ぶと、脱出方法を見つけたけれどやっぱり町が救えないから嫌だと言い出す主人公になりますし、どちらにしても違和感が残る終わり方になります。
まあキリエはアフターに続きますし、サクヤはこのルートだけではないので、最後までプレイしてしまえばまあ許せるレベルですが、プレイ中は結構呆然としました。
内容自体は別に悪くないですが、ボリュームは普通のフルプライスの個別ルートと比べると結構短かったです。
これは同じ事をした方が居そうなのですが、この時点でサクヤのHシーンが0なため、何か間違えたかと思って無駄に戻ってしまいました。

また、4章から9章は攻略順が選べますが、ループものなので一本道にしてしまった方が良いと感じました。
というのも、先に4章・7章からプレイしてしまうと、オーロラからの脱出方法を二通りは知っているはずの主人公が何もせずに死んでることになってしまうからですね。
本作はしっかりと記憶を維持できているループものなので、一本道にした方がループによる記憶の保持に齟齬が出ずに済むと思います。

 

・10章

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ここまで不満多めでしたが、以降は評価高めです。
ループを抜けると最後がブツ切りで終わること、ボリュームが少なめであることは4章・7章と変わりませんが、内容がそれらよりは良かったです。
イチャラブしつつ、コトハがリンカ周りの情報をかなり持っていたため物語の謎にも迫れており、楽しめました。
特に最後の次のループへと行くシーンですが、4章・7章ではいきなり主人公がやっぱり嫌だと言いだしてループする展開でしたが、今回はループしていることをコトハに告げていることもあってか、しっかりコトハにループすることを伝えて、それをコトハが送り出す形になっていて良かったです。
こういう展開はループものならではのものですし、自分はかなり好きなので好印象です。7章は設定上難しいですけど、4章ならこのような展開にしようと思えばできたと思うので、こうした方が良かったと思いますね

 

・11章~

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急に何の理由づけもなくアドベント以前に戻り始めたことを除けば概ね良かったと思います。
ここまで提示されていた多くの謎が次々と解かれていき、ここまで名前しか出ていなかったリンカも登場し、主人公も記憶を完全に取り戻し、まさに最終戦という展開で面白かったです。
ほとんどのキャラが謎と関わりがあったり見せ場があったりと、出番がないということもなかったので良かったです。
特にこのキリエが格好良かったです。
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12章だけに本作の面白さを全て集めたといっても過言ではないため、12章はかなり楽しめました。

不満があるとすれば、タイトルが『アメイジング・グレイス』であり、メインヒロインのユネがアカペラの発表をすることになっており、絶対にラストで歌うものだとばかり考えていたのに、文章で歌ったこと書かれただけで実際には歌わなくて驚きました。それ以前にBGMでもアメイジング・グレイスを使っていたため、絶対に歌う流れだと思い込んでいて勝手に少し落胆しました。

 

基本的に本編がループ1周目以外シリアスなので、アフターでくだらないことしているのが新鮮で面白かったです。

 

④その他

結構期待して購入しましたが、中盤は期待外れと言ってもいい出来だったので落胆していました。
しかし10章以降で盛り返したこともあり、期待に応えてくれたとは言いませんが、全体で見ればがっかりするような出来ではありませんでした。
終盤だけ見れば結構いい出来なので、終盤へと繋いでいく中盤のシナリオにも力を入れて欲しいですね。あとボリュームももう少し欲しいです。
評価は、中盤でのマイナス分は終盤で取り返せていますが、A+にするほどではなかったため評価Aとさせていただきます。

 

以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。